2011年2月23日水曜日

鎌投げ

「おい、板とアレちょっと持って来いよ」

先生の言われるがまま私は体の胴体ほどの大きさの板を置いた



シュルシュルシュル ブス!    
 
シュルシュルシュル ブス!



板には鎌が二本、心臓ほどの高さに綺麗に並んで刺さった


そう先生の鎌投げだ?


「鎌投げて何と!」と言う方のため少し説明すると


*稲や草を刈りするごく普通の鎌を、
それを相手に見立てた分厚い板に投げ込むのだ
(普通人はやらないし、現代人には必要ないけど) 


鎌は回転して板に刺さった
先生は距離と回転数を計算して投げている


「じゃもう一本」

シュルシュルシュル ブス!


すでに板に刺さっている鎌と鎌の間10cm程に、
もう1本の鎌が刺さった
狙ったところに鎌がコントロールされている


目標を見て狙って投げ込んでいる
でもその先生の目は何か違う 
あたかもそこに居ない様な目にも私には見えた 



心の目で見ている   心の目で見ている   心の目で見ている



ただ的を見ているのではないのだ



想像力 想像力 想像力



きっと鎌の回転数の軌道から板に刺さる位置強さをリアルに
想像している。未来を想像しながら的を見ているので、
その場にいない様に見えたのだろう。



もっと昔、私が子どものころに、田んぼで友達数人で戦争ごっこを
していたときに、15mほど離れた相手の大将に、拾った棒切れを
ブーメランのようにして回転させながら投げたことがあった。

その時、こんなふうに回転しながらカーブを描いて相手の頭に
当たるとイメージでリアルに想像し棒切れを投げた。

本当は相手は棒に
気づいて避けるだろうとも思っていた。
 

結局、棒切れは大きくカーブしながら吸い込まれるように相手の頭に
当たってしまったのだ。

軌道は大きくカーブしていたので相手には、まさかあんあに離れた
ところから投げた棒切れが自分に当たると想像できなかたのだろう!


心の目を使える人と使えない人 心の目を使える時と使えない時
ずいぶん結果が違ってくる。


修業は続く

2011年1月26日水曜日

目覚め

 朝目覚めるてしばらくすると
「ブー、ブー、ブー」ホテルの部屋の目覚ましが鳴った

今日は気合が入っている(緊張してるのかも?)ので、目覚ましが
鳴る前に目が覚めたのだ。


のんびり身支度をして、朝食をとりにホテルのレストランへ向かった

和食、洋食、中華、あちこち回ったがどこにもいない
「そう先生を探しているのだ」

急いでホテルのフロントへ行くと
先生からのメッセージが残されていた


「警察に行く」


まてよ昨日夜「8時半になと」言ったじゃないか?

出張中翌日の予定は前日の夜寝る前、別れ際にしかわからない。
それも深夜たいてい酔っている

いつものことだが昨日も「8時でも9時でも8時半でな!」と言う
曖昧な感じだった

たいていは8時半と言ったら、その時間に食事か、そうでなければ
部屋に来いと言うことなのだ。

しかし今回は、先生はすでにホテルにいない


慌てててメッセージの解読に入る・・・「 警察に行く」・・・


警察てどこだ?警察庁か警視庁か警察署か交番か、広すぎるぞ東京

当時は携帯電話も普及していなく
行きそうなところにあちこち電話してみた

運良くすぐに見つかり、丁度打合せ中に電話を入れたみたいだった

次の瞬間、


「何してんだ!これから新宿な!新宿!」


ブチ! 電話が切れた

先生の声だ
「新宿のどこ?これまた広すぎる」「道場かな?」
今日は松山に帰る日だし朝パラから道場に行くはずはないしな?

もう勘しかない
思い当たっ所へタクシーを飛ばした

行きながら次の行動を考えた、そこに居なかったら次ぎどうするか
とにかく行動しながら考えた

今日も勘が冴えているようだ
そう先生が見つかった

「おまえよくここがわかったな」
「予定がくるちゃったよ」(ニアンスはもっと怒った感じだった)
それで結果的には無事?松山に帰ることができたのです。


護身も格闘も同じで、行動しながら考えるしかない、間違ってたら
次どうするかにフォーカスして行動しながら考えるだけだ。


修業は続く!

2011年1月11日火曜日

近くて高く・・・・

「暑い、暑い、めちゃ暑い!」  

 そんな中、甲高い声が体育館に響く
「おい!近くで高くだ!」

 「押忍」

「もっと、近くで高く」
さらに甲高い声が体育館中に響きわたる


もちろんその声は空手の先生の声だ
合宿でのことで、今日の練習のテーマは近い間合いでのハイキックだ

 
相手との距離がある場合のハイキックに比べ、難しく柔軟性が入り
体に無理が生じるが、そのぶんKO率が高くなる

相手からも見えにくし、ヒットするまでの時間も短くなる、しかも
この近い間合いだとフェイントも効果的なのだ


季節は夏、その日は風も無く四国のとある体育館内は、かなり暑
かった。しかし、暑さのせいか体はいつもより動き柔軟性も増して
いるようだった


そこに、あの甲高い声で「近くで高くだ!」と聞こえてくる

ガンガン蹴りまくた


そしてその時が来た、右足が突然「バチーン」

蹴り足が抜けたように言うことが効かなくなった
右足に力が入らず思い通りに動かない
 
というか、一瞬足が無くなたかと思った
そしてそのしばらく後、「痛て~い!」激痛が走り、右足が有る
ことが認識できた。

今から思うと、ハムストリング(太もも裏の筋肉)の肉離れだった
当時は初めてで何が起こったのかわからなかった。
 
幸い、太もも裏なので立つことはできるのだが、
足を完全に伸ばすことはできないので、その後の練習はひたすら
膝蹴りをしてその場をしのいだ


そして練習のあと、ある友人に直してやると言われ
私は藁をもすがる気持ちでその言葉を信じたのです

私は彼の言うとおりにうつ伏せになり、彼は片足を私の右足の平に
乗っかり固定して、反対の足の踵で上からゴリゴリ押してきたのだ

「ウギャ~」「オ~ウ」 「ウギャ~」「オ~ウ」
こんな痛い目にあったのは初めてだ、鎖骨を折ったときより
痛かった

彼の「大丈夫だから」と言う何の根拠もない自信ありげなその言葉
を信じて耐えに耐えた

そして次の日、私の足は棒のように硬直して、まともに歩けなく
なっていた、素人療法だったのだ


どんなに信じても原因もわからず間違った療法は逆効果だ、
トレーニング方法も同じだと思う
何でも勉強と経験をしないと違う方法に行ってしまう



ちなみに半年間、まともな右の蹴りが1本も出せなかった

大変勉強になりました

修業は続く!

2010年12月28日火曜日

キリギリスとアリ

空手部時代、ある二人の同級生の練習方法についての話をしよう。
 
 題して、「キリギリスとアリ」  


「あれまた休んでる?」一人は、研究室のゼミとか言ってごくたまに
練習を完全に休んでいた。

もう一方の一人は、「ヒーヒー」言いながら開脚ストレッチを脂汗
出しながらやっている。
彼は、毎日まじめにやっているようだ。
 
この二人、はじめはそれほど変わらないにしても開脚ストレッチの
成果はその後どう変わっていたのでしょうか。


当然、毎日まじめなアリ君が逆転でしょう!

 そう!・・・そう思いたい。



しかし、結果はしばらく休んでいたキリギリス君の方が股関節が
ずいぶん開くようになっていた。


その後、しばらくしてまた練習を休んでいたキリキリス君が、
道場に来た。道場に入るなり」いきなり、

 「 レミネッセンス効果」と叫びながら、股関節を開いている。

するとどうでしょう、さらに開くようになっているではないですか。

 

どうも毎日まじめに無理やり、しかもいやいややっていては効果が
薄いようだ。
 
そしてアリ君に聞くと、逆に体が反発するように、さらに体が硬い
とよけいに自分で思うようになっていたそうだ。


 *ちなみに「レミネッセンス効果」(呼び方違うかも?)とは
  学習直後より一定時間おいたほうが効果が高くなっている
  ことで、技術練習で良く見られる効果のことだ。
  二十年以上前のことなので当時はその言葉が新鮮に思えた。
 

もちろん休めばそれだけで良いわけではなく、しっかりとした
練習の積み重ねがあって、疲労が溜まってきたところで少し休む
と前より良くなっているということだ。

頻繁に「レミネッセンス効果」ばかりを期待してはいけない。
最初から何もやらずに休んでいてはいつまでたっても変わら
ないのは当然である。


またこの件で、「努力も間違った方法だとどんどん目的地から
離れてしまうな」と、考えさせられた。

さあ、練習した分だけ休もう!!


修業は続く

2010年12月27日月曜日

いつもと違う大きな相手

外国で感じることは、やっぱり日本人との体格差、
なにより手足が長い。さすがに2m以上となると
「でかいな~」と感じてしまう!


 「スピードと巧みさがなければ話にならない」



そういえば、昔し空手の仲間に背も180cm以上あり日本人
としては大きく力もあるやつがいた
確かに強かった

ただ練習はいつも自分より小さな相手とだった
というか身近に大きなやつがいなかったのだ。


そんなあるときドイツ人だかオランダ人だかがやって来て、組み手
をすることになった

彼はいつもは余裕で組み手をしているのに、今回はまるで通用しない
全然動けていなかった

いつもは加減なステップでも体格だけでで捻じ伏せていたのに
それが今日は使えないのです
かわいそうにすかり自信をなくしてしまったのだ

いつもとまったく同じ感覚でやっていてはうまくいかないのは
あたりまえで、
相手のリーチや脚の長さ、踏み込みの歩幅まるで違うからなのだ。

そのあたり計算して動かなければならない
 
また真っ直ぐ出入りするでけでは、必要以上に体力を消耗する
だけなので、サイドに巧みに入る等の工夫が必要となる
このあたりを徹底的に練習しなければ通用しない。


その後彼はまた日本人と組み手をして自信を取り戻したようだった
でも動きは変わっていない
 
 「学習してないな 間違いなくまたやられるよ!」

修業は続く

2010年10月23日土曜日

USTREAM失敗

昨日のUSTREAM、放送失敗しました。ごめんなさい!シャドーにサバキ、普段の練習の概略を実演込みで説明しました。終わってみると、放送も録画もできていませんでした。パソコントラブルか?アイフォンも駄目だったのでなぞだ?http://www.ustream.tv/channel/goshinkarate

2010年10月18日月曜日

ustream

こんにちは、照尾です。
先日USTREAMでSDトルネードの番組ページを作りました。

http://www.ustream.tv/channel/goshinkarate
上記のサイトで生放送が流せるのですが、まずは試験的に撮った録画を
一部残していますので見てみてください。

(動きが大きいため画質を落としています)
(メモリーがあまりに小さいパソコンだと見ずらいです)


そして10月22日(金)10:30から5~10分ほど、
はじめて放送予告して生放送してみます。


時間が短いので、知らないまま終わってしまうかもしれませんが、
お暇な人は見てみてください。

もちろん無料です!

ただ内容は決まっていませんので、
中身の保証はありませんよ。

http://www.ustream.tv/channel/goshinkarate

2010年10月8日金曜日

ミットVS空蹴り

今回の話は、サンドバックは生きている』の続きの予定
でしたが、

ちょっと日にちが開きすぎて、いったい何を書くつもりだったのかを
忘れてしまった。

なんだったのか?
思い出せない


固いサンドバック、揺れるサンドバック、そして

 
う~ん 

完全に忘れた!

 
なので他の話をします


あるときミットやサンドバックばかり蹴っている人がいた
その人は「空蹴するよりもミットやサンドバックの方が重要だ」と
言っていた

確かにかにその人の蹴りは強く、破壊力抜群だった

しかし、彼は組み手では簡単にバックポジションを取られていた
(実戦で背後を獲られることは致命傷だ)
 
 
では、なぜでしょう?
 
 
それは蹴りが相手に当たった場合には反動で足を早く引くことが
できるが、空振りした時には足を上手く引きつけず背中を見せる
状態になり、相手にバックポジションを獲られたのでした

彼はミットで押し込む攻撃ばかり練習していたので、空振りした
とき上手く足を引くことができなかったのです

もちろん足が引けなくても、蹴りを振り抜き1回転するか、すぐさま
別の技を出すことで対応することもできる

でもそれでは、出せる技は限られてしまう

 
一方、空蹴り(シャドー)を、しっかり練習している人は、
空振りしたときの対応も早い。
パターンも豊富だ


やっぱりシャドーもミットも大切なのだ!


ちなみに興奮した暴漢は少々の痛みは感じないので、相手に
蹴りが当たっても引き足が遅いとすぐに捕まれてしまうので
引き足が早いこと防御という意味でも重要となる
 
 

やっぱりサンドバックの話、思い出せなかったな
いつかまた思い出せたら・・・・


修業は続く

2010年8月8日日曜日

サンドバックは生きている

今日の話は、前回『硬いサンドバック』の続きです。


汗もかかずに固いサンドバックを蹴るのをやめ、
こうして隣にある柔らかいサンドバックを、みんなで交代しなが蹴る
ことになった。 

 「ドズン、パンパン!」

サンドバックは生き物のように素早く大きく揺れている。

痛くないので思い切り蹴りができるから、おもしろいように
サンドバックの中に足がめり込んでいった。

みんな自然と手抜きはしなくなっていた。

 
そのときある人が、揺れるサンドバックを手で止めては蹴り、また
大きく揺れては、また両手で止めて蹴っていた。
 
さらに思い切り蹴れるのでサンドバックは大きな音をたて、豪快に
揺れた。彼は、満足そうだ。 

天井から吊られていたサンドバックは、大きく揺れるため、上手く
当てにくかったので、いちいち手で揺れを止めて蹴っていた。


すると、どこからともなく甲高い声が聞こえた。
 
 「だからいっまでたっても使えないんだよ!」

先生の罵声が飛んだのだった。

いちいち手で止めて蹴るのではなく、自らポジションを変えながら
タイミングを図り蹴れと言ううことだった。 

揺れるサンドバックを蹴るから意味があるので、
間合い、スピード、タイミング、角度や力の向きを考え蹴るのだ。

こうすると瞬時に判断して、体が思うようにう動き、ジャストの
タイミングで蹴れるようになる。
 
  
 
ぜひ練習する時の参考にしていただきたい。

 
そしてこの話には続きがある。 次回につづく

2010年6月9日水曜日

硬いサンドバック

 「パチーン!」

 鋭いパンチが見えたような、いや正確には早すぎて見えなかった。

 「このサンドバックちょっと硬いな~」

 先生の言葉だ


 道場に吊られていた大きなサンドバックを叩いたのである。


 「隣の柔らかいサンドバックを使え!」


 え、硬くて重いサンドバックの方が鍛えられていいんじゃないの?
 と私は思った。

 
 先生はニヤリとして
 「ちょっと硬いサンドバックを蹴ってみろよ」と私に言った。
 
 
 ドスーン~ ドスーン~ サンドバックがゆっくり揺れた
  
 
 「ほら全然だめだろ、そんなんじゃ汗もかかないよ」
 
 その時の私の蹴りは、当てるような蹴りになっていたのでした。
 それは硬く重いサンドバックを、弾くように鋭く蹴りだすと、
 皮膚から骨にかけて痛いからだった。

 さらに弾くように出すと重いサンドバックは揺れないので押し込む
 ように蹴り揺らしていたのです。つまり少し遠慮してサンドバックに
 当ててから、それから力を入れて押す遅い蹴りになっていたのです。


 一方、柔らかいサンドバックは、遠慮なく蹴れるので、力を思い切り
 出して蹴ることができる。早いコンピネーションも出せます。
 その方がおもしろいので手も抜かないのです。


 よく先生は、「巻藁(まきわら)叩いて拳だこつくるより、柔らかい
 サンドバック叩いて手首を鍛えろ!人の体は巻藁より柔らかくて
 しかも動くんだよ!」と言っていた。


  巻藁(まきわら)
   ・・・木の杭などに藁を巻いて叩く伝統的な空手の練習用具


 ちなみにサンドバックの中身は、本当に砂を入れてはいけない。
 重みで下の方はコンクリートのようにかちこちになってしまう。

 布だけ入れて蹴っていても、だんだん下に詰まってきて重みで
 下部がかなり硬くなる。

 なので、布、梱包材(発泡スチロール等)、布、梱包材、布と
 いうふうに何層にも分けて詰め込んでいく。
 すると形が崩れにくく柔らかいまま蹴れのだ。

 
 護身の話ではなかったが、
 練習する時の参考にしていただきたい。

 
 そしてこの話には続きがあるのだ。 


修業は続く!

2010年5月26日水曜日

ステップだけで捌け

今日は、知らぬ間に自分で作った制約に縛られているという話を
しましょう。


とある空手の審査会でのことでした。


先生は、私に近づき耳元で、
「今日は、ステップだけで、捌け!」と指示を与えた。


*捌(さばき)
=相手の攻撃を受け流し、最小限の力で相手を制圧する動き



「え、ステップだけで?」

それは、最近の本部での練習のテーマでもあった。
先生は、ステップが上手く使えていないみんなに、捌きの真髄を見せ
たかったのだ。

しかし正直、技を限定されると捌きはきつい、特に体の大きくない
私にはなおさらだ。

ステップだけで捌くとは、相手の攻撃を見切りパンチや蹴りを使わず
にサイド、バックに回り込まなければならないのだが、ポジショニング
(回り込み)の過程で打撃やつかみによる崩しがないとかなり難しい。

もちろん何かの試合のルールのように、下がったらだめインファイト
のみ、でもつかみはだめのような、現実にありえない限定よりは
ましなのだが。


案の定、動きがかなり悪くなってしまった。
回りの人には見た目、それなりに捌けているように映ったかもしれない。
しかし、いつもならこういうときにはこう動くという得意な動きが使え
ないわけだからかなり一杯一杯だった。


そして最後に三段を受ける人の相手をすることになったのたが、
思うように体が動けない自分がいた。

途中で「蹴ってもいんだよ!」の先生の声が聞こえた。
しかし、崩しの蹴りも出せず、一発も良いのをもらった分けではないが
結局捌けずに時間切れとなった。



こんな話がある、人間に飼われている象は、子像のときに足にロープを
巻かれ、そのロープを木杭に縛ると、最初は逃げようとする。
ところが子像には木杭を抜く力はなく、しばらくするとあきらめて
おとなしくなる。

その後、体も大きくなって簡単に木杭を抜く力があるはずなのに、
同じ木杭にロープで縛られるとおとなしくなってしまう。

自分で限界を作ってしまったのだ。
少し学習能力があり頭が良いことか裏目に出てしまっているのだ。



昔、ある技限定で捌きをしようとして上手くいかなかったことが、
頭に残っていて、今回もこれは無理だの否定から入ってしまって
いたのだ。結局その時は、自分で作り上げた世界を出れず
じまいだった。

もちろんできると思ってやってもできないこともある。
ただ少なくとも、「蹴っても良いんだよ!」の先生の声に、体が反応
して蹴りは出せたはずだ。自分で難しいと決めてしまいタイミングを
逸してしまったのだ。


先生は少しがっくりした顔で、
私の耳元で「最後決めてくれたらな~」と・・・・

帰りの道中、最後の言葉が私の身に染みてきた。


修業は続く

2010年4月8日木曜日

痛くない考え方

「イタ、タタタ、あれ痛いな、」
「こりゃ、あばら(骨)いちゃてるな」

松山での審査が終わってその夜のことでした。
そして次の日も痛みがとれない、息をしても痛いのだ。
あばら骨にヒビが入ってしまたのでした。

昨日の審査の時に間違いない。
組み手(捌き)で30~40人を相手にしたので、どこかで強い
打撃をもらってしまったのだろう。

*捌く(相手の攻撃を受け流し、最小限の力で相手を制圧する動き)

やっている時は、興奮して体中に麻薬が回っているので痛みをあまり
感じないものだ。なので、どの場面でもらった打撃かはわからない。
いすれにしてもドジてしまった。

まあ、それはそれで良いのだが、実は一つ心配があった。
これから毎週審査が大阪、東京、etc.....と続くのだ。


各地の審査で組み手(捌き)をできるだろうか。
痛めたところに打撃をもらうとを、やだな~、
もう意識してしまっているので、よけい立ちが悪い。

もちろん痛めたことも、疲れていることも、言えるはずがない。
病院に行く暇ないし、その時お金もなかった?


そして別の審査当日「おい、照尾いけ!」の先生の声が掛かった。

その時、ぱっと、考えが浮かんだ。

打撃もらうとやばいな、そうだ!だったら一発ももらわなければ
良いのだ。綺麗に捌こうとは思わずに、打撃を一発ももらわないと
誓ったのです。

するとどうでしょう。防衛本能が働いたのかバンバン捌けるでは
ないですか。もちろん綺麗に捌けているわけではないのですが、
打撃をもらわずに終わったのでした。

どこの審査でも同じことを思い捌きにのぞみ、結果いつもより
うまく捌ける確率上がっていたのです。


本当にやばいと思った時、眠れる防衛本能がフル活動して体が
動いたのでしょう。考え方一つでずいぶん動きも変わるものだ。

あの感覚は絶対忘れない。

そして審査をこなしながらいつのまにかあばらの怪我も完治して
いたのでした。


それでは、誰でも危機感があれば動けるのか?
答えは、残念ながらノーだ。
日ごろ何もしていない人ではそこで、諦めが入ってしまう。
どう対処したらよいか想像ができず、脳が思考をやめて
しまうのだ。そして体も固まってしまう。

では、あなたはどちら?


修業は続く!

2010年1月25日月曜日

はずかしい話

こんにちは、SDトルネードの照尾暢浩です。

今回は、空港でのちょっとはずかしかった話をしましょう。


その日私は、先生を空港へ送りその後は、一時の平和な時間を過ごす
はずでした。

空港の待合室で、先生は、

 「おい、てるお! 前屈立ち! 」

 「移動稽古だ」

 「いち、にい、さん、回し蹴り、はい廻って!、いち、にい、さん、
  回し蹴り、はい廻って」

 「外受け、ワンツー、回し蹴り、外受け、ワンツー、回し蹴り・・

私は言われるまま精一杯体を動かし、
空港でちょっしたギャラリーができてしまった。
(今なら警察に連れて行かれるかもね)

ちょぅと恥ずかしいけど、手を抜くわけにはいけない。

延々と続く

季節は真夏、空港の中といっても、さすがに汗もだくだくだった。


もう出発まじかだよ!と思っていると、

「先生時間です。」と別の指導員が声を掛けた。


 「ちゃんと今やった稽古メニュー書いたか、後で正書しとけよ!」
 「俺が乗らなきゃ飛行機、飛ばないから!」


まったく迷惑な人だ!

さいわい、今回はそのまま開放された。

中途半端で終われば、このまま連れて行かれるのではないかと、
覚悟していたので、正直ほっとした。


先生が帰ってくるまで、久しぶりの平和?を感じながら、
どんな時でも「出し切る」て大切だな・・・と思ったのでした。



修業は続く!

2009年12月7日月曜日

北海道は暑い

こんにちは、SDトルネードの照尾暢浩です。

今回も空手職員時代の話ですが、何故だかとても暑い~北海道での物語です。


 「暑いな~ ここ本当に北海道かよ!」と先生の声

 「押忍!」私・・・・北海道でも夏はやっぱり暑いのだ!


ここ北海道には空手の審査で来たのですが、ここでの審査には、
ちょっと意味(私を締める?)があったのでした。


 ここに来る前に私はあることで、先生の考えに同意できないことが
ありました。もちろん真っ向から反抗したわけではなく、
やんわりと同意しなかったのですが、うまくサバキきれず怒濤の
攻撃を受けていました。

それは、飛行機の中、車中、ホテルと、延々と続いたのでした。

そして精神的にもちょっと参いった中、審査が始まり、
その審査のクライマックス、サバキ(組手)であまり集中できない
自分がいました。


 注:サバキとは、組手の中で相手の攻撃を受け流し死角に入り
   無力化するもの(審査ではサバキ手からの攻撃はしない)


何人か捌いた後、相手の正面についてしまい一瞬身動きがとれなく
なったのでした。
 

その時です。「内腿蹴り!」ウチモモゲリ!と先生の声が
聞こえたのです。
 

体は勝手に動き、次の瞬間、相手は倒れていました。


 注:内腿蹴りとは、相手も内腿をスネで直線的に蹴る技
   (実際にはその時手の動きも連動させる)


審査の直後の先生から、こんな言葉を掛けられました。
「あの時、内も蹴り出なかったら、帰れなかったな!」

それはサバキが出来なかったら恥ずかしくて帰れなかったなと言う
意味なのですが、サバキが出来てなければ信頼を失うばかりか、
さらに締められ生きて帰れなかったかもしれません。(これはあくまで想像ですが)


 ところで、あのとき声が聞こえたというのは、実はそんな気がした
だけで、実際に先生は声は掛けていませんでした。

普段の練習で、「正面で迷ったら内腿蹴り」と何度も先生が
おしゃっていた言葉が頭に残り、咄嗟に聞こえたような気がした
のだと思います。


また、それがきっかけで、それまで内腿りの精度は半分以下だった
のですが、飛躍的に向上したのでした。

色々迷いもあったお陰で、いつもの動きができず、変わりに他の技が
修練されたことは私にとってとてもついていた出来事でした。

そして普段の考えた練習(準備)の大切さが身に染みてわかりました。


 一方、先生との意見の違いは、北海道から帰ってきても変わら
なかったのですが、そんなことはもうどうでも良くなり一言「押忍!」
と言うと終息してしまいました。

「押忍」は、はいそうですと同意した。ともとれるのですが、
話の内容は一応理解したということだけでも使えるので、そういう
意味で言ったのですが、先生は私が判ってくれたと思ったみたいです。

押忍の一言で解決したのでした。

相手の意見を尊重し、しかし完全に同意したわけではない。そんな
中途半端ではあるが、護身的に時には必要なことかもしれませんね。

押忍

2009年12月4日金曜日

テレビ「走る男2」放送日

テレビ放送「走る男2」BS11に、SDトルネードが登場!

12月13日(日)12:00~12:30放送予定です。

その他、放送日はそれぞれ違うが、千葉テレビ、テレビ埼玉、テレビ神奈川、
三重テレビ、京都放送、サンテレビジョン、山形放送、南海放送でも放映されます。

スポーツとの違い

今回も、空手道場の職員(丁稚奉公みたいな)時代の話をしましょう。


「プルルル! プルルル! プルルル!」会館の電話のベルが鳴って
いる。

「おい、照尾、○○店に入るから来い」それは、先生の声だった。


今日1日の仕事も終わり、夜10時すぎ、どこかにご飯でも食べに出
ようとしたときだった。


他の職員も連れて数人でクラブに直行し、
隙腹にブランデーだけ飲みながら、よくある作戦会議だった。
マジで会議ですよ!


先生は、次の日審査で大分に行く予定でしたので、すぐに終わる
のかなと思っていたのですが、気がつけば3時を過ぎていました。


そして翌朝早く、車を洗い先生を良い気分で空港に送る途中、事件が
起きたのです。

先生「照尾、荷物はどうした?」

私「押忍!持ってきてません。」
もしかして、先生、私を審査に連れて行くつもりなのか・・・・?

先生「すぐに引き帰えして荷物を持って来い」


荷物はどうした?て昨日は何も言ってなかったではないですか。
いつものことだが、慌てて、スーツに着替え道着とジャージを揃え
たのです。

そうして大分空港に着いたのですが、そこから審査会場まで何時間も
車で走り、審査は夕方からだったのです。

審査に行くつもりは無かったので、昨日昼から、夜中に多量の
ブランデーと水以外、何も腹に入れてなかったので、かなり顔色も悪く
ボートした状態だったと思います。

その上、会場で何かパンでも食べれば良いかなと思ったのですが、
山奥の会場でどこにも売店すらなかったのです。


それでも何とか審査を進め、審査も架橋に入り、残すところ組み手のみ
となりました。ここでは審査を受ける人の攻撃を捌く側に廻りのですが、
少し意識が薄れていました。

何んとか捌いているのですが、正直、反応が鈍り、蹴りを体に受けて
捌いていたのです。見た目は分らないですが、タイミング的には遅れて
いるのです。

相手の人は、「何も出来なかった」と言っているのですが。
そんな時でも、自分的には、もしあれが革靴だったら蹴りが刺さって
いたかも。と動きに納得いきませんでした。


ようやく審査も無事終わり、先生は顔色(動き)の悪い私を見て、
「照尾どうした」

「何も食べていませんので」と答えると、

「何してんだ!何かてべて来いと」2000円を渡されたのです。

会場には食べ物は無く、結局夜ホテルに戻りミーティングの前に
15分くらい時間がありましたので、その隙にレストランに行き、
カレーを腹の中に押し込みました。


で、それがどうした?という声が聞こえそうですが、

今回言いたかったことは、

1.スポーツと護身のちょっとした違として、スポーツは準備を万全に
できることもあるが、護身は万全な準備はできないといことがあります。
想定外なことが起こります。(最善をつくすのに違いはありませんが)

2.逆説ですが、それだからこそ日ごろからできるだけの準備をしておく
ことも、重要です。

3.どんな相手でも自分の想像力しだいで、良い練習ができる。

4.ブランデーだけでは体は動かない???



修業はバリバリ続く!!

2009年9月25日金曜日

隠密行動ばれたらやばい

こんにちは、SDトルネードの照尾暢浩です。

今日は、友人の車の助手席に載せてもらっていた時の話です。


突然フルスモークで黒塗りの車が幅寄せしてきた。

「プーーーーーン!!」

一気に私達の乗っている車を追い抜き、前で減速した。


そして友人も、たまらず車を止めたのです。
私達はまったく何故だかわからなかった。


そしてチンピラ風の若い兄ちゃんが車から出てきた!

「オイ!コラ!」

私達の車に近づいてきた兄ちゃんは、とても友好的な顔をして
いなかった。

「すいません・・・」

窓際で、友人は兄ちゃんにとりあえず謝っていた。


そのころ私は、その会話に入らず相手の車をじっと見ていた。

何人いるのかな? もしもの場合にそなえて情報を収集していました。

気配は無いけど、でもフルスモーク見えないぞ???


と同時に、「もめごとになったら、やばい、やばすぎる。」


実は、当時、空手の芦原会館本部指導員のころで、愛媛の松山から
広島の福山に内緒で出て行ったときのハプニングだったからです。

そのころ私は、先生の下でいつでも出動できる体制でいましたので、
勝手に遠くに行くことはできなかったのです。


バレたら、首かな?あっさり首の方が楽だね!などと考えてました。
それぐらい厳しいのです。


一方友人が上手くなだめ事なきに収まったのですが、結局原因は
判らずじまいでした。何かが気に障ったのでしょう。

コチラが気にしないことでも他人は気にすることもありますからね!


それでは、この出来事を元に、こんな時に取るべき行動を伝授しよう!

1.車をなるべく止めない。(止める=喧嘩を買うと判断される)
2.相手が車を降りて来たら、そこで待たずに自分の車を発進させる。
3.窓を開けずにまず謝る
4.相手の言い分を聞く(呑める要求には従うそして、隙を伺い逃げる)
5.最悪相手が、車に入り込んでゆるしてもらえない場合は、DVD・
誰でもできる護身革命を見よう!(車での護身も紹介しています)


修業は続く

2009年8月27日木曜日

護身術空手①②

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2009年7月30日木曜日

見えない目

こんにちは、SDトルネードの照尾暢浩です。今回の話も、ずいぶん
昔の話ですが、空手の練習中のできごとです。

「キター!!」

「プツ・・・」

あっ・! 指変形してる。
90°?

またやっちゃたかな? 指の関節が抜けたのでした。

しかたがないペキ、即座にその場で、指を引っ張って入れる。

そう空手の組み手で、変則のまわし蹴りを、サバキ損ねたのでした。
(蹴りを手で捕りに行くと良くあることだ。)

まわし蹴りに対して、安易に足を捕つかみにいき、手を向かいに入れ
たため、正面衝突したのでした。

本来なら蹴りの力を吸収したり、方法(角度)を変えながら受け流す
のたが、つい目で追いすぎたため蹴りに迎にいってしまったのでした。

あいての攻撃を捌いてやろうという意識が強すぎたため、よく見ようと
しすぎて、相手の蹴りに、つい間違った反応してしまったのでした。

見ることは大切だが、過剰な見方はかえって間違いを犯しやすい
のです。

もちろんちょうど良い見方をしたからといって、日ごろから相手が
こうきたらこう動くという正しいパターンを目で確認しながら
反復練習をして身につけておかなければ、見ようが見まいが、
正面衝突してしまうことになる。

つまり、見えなければそのまま蹴られるし、見えても間違った反応を
してしまう。その蹴りがナイフであれば、不用意に手を伸ばして
しまい、指を落としてしまうことになるのです。

(余談)
マリナーズのイチローもボールを打ちに行く時に、調子が良いときは
目で見てるのではなくて体で捉えるそうだ。

確かにそうだと思う、実際には目で見てるのだが目で見ている感覚が
ないとういうことだと思う。

それを聞いて、人はみんないきなり目を閉じてしまう。

そう人は見えないものを修行しようしたがる。
見えることすら全然してない(できてない)のに、その前から追い
かけるのだ。

見えることすらできないものが、見えないものをいきなり追い
かけても見えるはずはないのだが?

多くの人は達人ではない、まずは、見えることから始めましょう。


P.S.
ちなみに脱臼した指は、骨が突き抜けていなけらば、すぐに入ります。
動きます。そのまま組手もできます。ただしそのままほっておとくと、
次の日、指は3倍に膨れてます。アイシングそして病院に行くべし!


修業は続く!

2009年7月16日木曜日

見てないよ!

護身教室に通われている方に、護身を習い始めた理由をちょっと
聞いてみました。

するとその人は、最近、恐そうな人に絡まれしまい、殴られたり蹴られ
たりしたそうです。

その時、知り合いはもちろん回りに人がいたのですが、誰も助けてくれ
なかったと言うのです。

それで、自分の身ぐらい、自分で守らなければと思って習い始めたと
言うのです。


そして、その時の回りの人の行動は不甲斐ないと思ったそうです。


あなたも、もし自分が絡まれたときに、回りの人が誰も助けて
くれなければ、なんて不甲斐ないと思うことでしょう。



でも考えて見てください。逆にあなたの身の回りで、家族以外の人が、
こんな目にあった時に、躊躇なく身体を張って助けますか・・・?

・・・・・。



ということはこれは誰にでも起こりうることなのです。





と言うことで、前置きは関係ありませんが、今日も学生時代の話です。


私は学生時代、空手部だったのですが、となりの学校の空手部に、
黒っぽい服を好み、背は高く、ちょい悪モテそうな顔の同級生が
いました。

彼と何故だか街に出かけたときのことです。

そして何故だか映画館に入ることになったのです。
(デートではありません。念のため!)

中に入ると、「あいつこっち見た。」

「あ、あいつこっち睨んだ。」

としきりに言うのです。

そしてそっちの方をじっと見ているのです。睨んでるのです。

どう考えてもたまたま目があっただけのことです。
でも、彼にはそう。見えないようでした。

目をそらすと負けなようで、ぜったいあいつ睨んだと言うのです。

彼は、良く喧嘩をしていたようなのですが、彼自身は、良く喧嘩に
巻き込まれると言っていました。



大人なあなたはもうおわかりですよね。


彼は、目をそっとはずせば済むことなのに、それをせず自から必要
もないトラブルを起こしていたのです。

そして街を歩いている中、いつも戦闘モードなのです。
彼は、いつ何かあっても良いように遺書を残しているような男だった
のです。(学生なのに! 今は大人になっていると思いますが)


そして、「照尾と街にでるとすごく安心だ!」と言うのです。

「なにかあっても、すぐ闘えるからね!」と。


こちらは、一緒にいる方が安心ではないのだが・・・・・・。


今回のPOINT
1.目が合っただけで睨んだと思う人がいる。(目をそっとはずす。)
2.じっと見ていると、意味のないトラブルの原因になることもある。
3.良く喧嘩に巻き込まれるという人は、自分で起こしている。かも!
4.街には戦闘モードな人がたまにいるということ。(近づくな!)


ちなみに見に行った映画は、何かの空手映画だった気がするけど・・・
内容は何も覚えていないのでつまらなかったのかな・・
(極真○○○とかだったような?)


修業は続く!