2008年7月5日土曜日

反応時間短縮

プー、プー、プーーーー

インターホンが事務所で鳴っている。

直ぐに出ると、「直ぐに上がって来い!」という先生の声だった。


私は1回の事務室にいて、先生は三階にいるのでダッシュで駆け上がる
ことになる。

コンコン

ドアを叩き、「押忍! 失礼します」「おぉ、お前早いな!」呼ばれて
から、必ず10秒以内に上がっているのだ。


その日、先生はかなり機嫌が良くなるのだ。


呼ばれてすぐに動けるか
どうかで、その後の仕事も平穏に進むかどうかも決まってくる。この、
ツカミでしくじると後がつらい。


そして、先生は用件があるので呼んでいるのだが、10秒以内に上がる
ためには、ゆっくり考えてから行動するのでは間に合わない。走りな
がら、考えるのだ。

さらに、事務室から三階までの階段には、五回の
ターンが必要だ。(狭い踊場が5回あるのだ)。

初動から、トップスピード、そして、ターン。さらにトップスピード、
ターンを繰り返していく。スピード、方向転換、バランス、
かなり良いトレーニングとなった。

咄嗟の反応力を磨くには、普段の生活の中でもやれるものだ。護身に
おいても、咄嗟の動き、判断は大切だ。考えることも必要だけども、
瞬時に判断できるなら、それも大事なことだ。



ひょっとして、先生は、それを見越して、日頃の生活の中で、鍛えて
くれていたのかもしれないなあ。


「おぉーい、おぉーい、照尾、照尾、照尾!!」
三階から突然、かすかな声が聞こえたような気がする。かすかな音に
反応し、スタートダッシュ、「押忍、失礼します!」

「おい、上がれ」。今日もツカミはまずまずの感触だ。

しかし、いつ
下に降りられるかは誰にも決してわからない・・・・・

これだけはわかる
私がが開放されるまで、他の指導員は自由ではあるが、いつ自分も
呼ばれるかとビクビクしている!!

修業は続く