2009年7月30日木曜日

見えない目

こんにちは、SDトルネードの照尾暢浩です。今回の話も、ずいぶん
昔の話ですが、空手の練習中のできごとです。

「キター!!」

「プツ・・・」

あっ・! 指変形してる。
90°?

またやっちゃたかな? 指の関節が抜けたのでした。

しかたがないペキ、即座にその場で、指を引っ張って入れる。

そう空手の組み手で、変則のまわし蹴りを、サバキ損ねたのでした。
(蹴りを手で捕りに行くと良くあることだ。)

まわし蹴りに対して、安易に足を捕つかみにいき、手を向かいに入れ
たため、正面衝突したのでした。

本来なら蹴りの力を吸収したり、方法(角度)を変えながら受け流す
のたが、つい目で追いすぎたため蹴りに迎にいってしまったのでした。

あいての攻撃を捌いてやろうという意識が強すぎたため、よく見ようと
しすぎて、相手の蹴りに、つい間違った反応してしまったのでした。

見ることは大切だが、過剰な見方はかえって間違いを犯しやすい
のです。

もちろんちょうど良い見方をしたからといって、日ごろから相手が
こうきたらこう動くという正しいパターンを目で確認しながら
反復練習をして身につけておかなければ、見ようが見まいが、
正面衝突してしまうことになる。

つまり、見えなければそのまま蹴られるし、見えても間違った反応を
してしまう。その蹴りがナイフであれば、不用意に手を伸ばして
しまい、指を落としてしまうことになるのです。

(余談)
マリナーズのイチローもボールを打ちに行く時に、調子が良いときは
目で見てるのではなくて体で捉えるそうだ。

確かにそうだと思う、実際には目で見てるのだが目で見ている感覚が
ないとういうことだと思う。

それを聞いて、人はみんないきなり目を閉じてしまう。

そう人は見えないものを修行しようしたがる。
見えることすら全然してない(できてない)のに、その前から追い
かけるのだ。

見えることすらできないものが、見えないものをいきなり追い
かけても見えるはずはないのだが?

多くの人は達人ではない、まずは、見えることから始めましょう。


P.S.
ちなみに脱臼した指は、骨が突き抜けていなけらば、すぐに入ります。
動きます。そのまま組手もできます。ただしそのままほっておとくと、
次の日、指は3倍に膨れてます。アイシングそして病院に行くべし!


修業は続く!

2009年7月16日木曜日

見てないよ!

護身教室に通われている方に、護身を習い始めた理由をちょっと
聞いてみました。

するとその人は、最近、恐そうな人に絡まれしまい、殴られたり蹴られ
たりしたそうです。

その時、知り合いはもちろん回りに人がいたのですが、誰も助けてくれ
なかったと言うのです。

それで、自分の身ぐらい、自分で守らなければと思って習い始めたと
言うのです。


そして、その時の回りの人の行動は不甲斐ないと思ったそうです。


あなたも、もし自分が絡まれたときに、回りの人が誰も助けて
くれなければ、なんて不甲斐ないと思うことでしょう。



でも考えて見てください。逆にあなたの身の回りで、家族以外の人が、
こんな目にあった時に、躊躇なく身体を張って助けますか・・・?

・・・・・。



ということはこれは誰にでも起こりうることなのです。





と言うことで、前置きは関係ありませんが、今日も学生時代の話です。


私は学生時代、空手部だったのですが、となりの学校の空手部に、
黒っぽい服を好み、背は高く、ちょい悪モテそうな顔の同級生が
いました。

彼と何故だか街に出かけたときのことです。

そして何故だか映画館に入ることになったのです。
(デートではありません。念のため!)

中に入ると、「あいつこっち見た。」

「あ、あいつこっち睨んだ。」

としきりに言うのです。

そしてそっちの方をじっと見ているのです。睨んでるのです。

どう考えてもたまたま目があっただけのことです。
でも、彼にはそう。見えないようでした。

目をそらすと負けなようで、ぜったいあいつ睨んだと言うのです。

彼は、良く喧嘩をしていたようなのですが、彼自身は、良く喧嘩に
巻き込まれると言っていました。



大人なあなたはもうおわかりですよね。


彼は、目をそっとはずせば済むことなのに、それをせず自から必要
もないトラブルを起こしていたのです。

そして街を歩いている中、いつも戦闘モードなのです。
彼は、いつ何かあっても良いように遺書を残しているような男だった
のです。(学生なのに! 今は大人になっていると思いますが)


そして、「照尾と街にでるとすごく安心だ!」と言うのです。

「なにかあっても、すぐ闘えるからね!」と。


こちらは、一緒にいる方が安心ではないのだが・・・・・・。


今回のPOINT
1.目が合っただけで睨んだと思う人がいる。(目をそっとはずす。)
2.じっと見ていると、意味のないトラブルの原因になることもある。
3.良く喧嘩に巻き込まれるという人は、自分で起こしている。かも!
4.街には戦闘モードな人がたまにいるということ。(近づくな!)


ちなみに見に行った映画は、何かの空手映画だった気がするけど・・・
内容は何も覚えていないのでつまらなかったのかな・・
(極真○○○とかだったような?)


修業は続く!