今日の話は、前回『硬いサンドバック』の続きです。
汗もかかずに固いサンドバックを蹴るのをやめ、
こうして隣にある柔らかいサンドバックを、みんなで交代しなが蹴る
ことになった。
「ドズン、パンパン!」
サンドバックは生き物のように素早く大きく揺れている。
痛くないので思い切り蹴りができるから、おもしろいように
サンドバックの中に足がめり込んでいった。
みんな自然と手抜きはしなくなっていた。
そのときある人が、揺れるサンドバックを手で止めては蹴り、また
大きく揺れては、また両手で止めて蹴っていた。
さらに思い切り蹴れるのでサンドバックは大きな音をたて、豪快に
揺れた。彼は、満足そうだ。
天井から吊られていたサンドバックは、大きく揺れるため、上手く
当てにくかったので、いちいち手で揺れを止めて蹴っていた。
すると、どこからともなく甲高い声が聞こえた。
「だからいっまでたっても使えないんだよ!」
先生の罵声が飛んだのだった。
いちいち手で止めて蹴るのではなく、自らポジションを変えながら
タイミングを図り蹴れと言ううことだった。
揺れるサンドバックを蹴るから意味があるので、
間合い、スピード、タイミング、角度や力の向きを考え蹴るのだ。
こうすると瞬時に判断して、体が思うようにう動き、ジャストの
タイミングで蹴れるようになる。
ぜひ練習する時の参考にしていただきたい。
そしてこの話には続きがある。 次回につづく
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