2009年5月28日木曜日

超ストレッチの法則

「おーい、何やってんだ!!」

「片足づつストレッチばかりやってるんじゃないよ!」

「両足バッート開いてストレッチするんだよ!」


これ空手の蹴りの練習の前にみんなが又割りストレッチしているときに、
芦原先生が発した言葉でした。

こんにちは、照尾暢浩です。今回は、学生のころ空手の練習中での
ものすごいヒントを芦原先生にいただきましたのでご紹介しましょう。

「え~、なんで、いきなり両足開くと痛いじゃん・・」
特に体硬い人ストレッチ痛いから恐々やってんだからと私やみんなは
そう思ったのでした。


先生:「いつも片足づづやっているから、そういうクセついていきなり
    開かなくなるんだよ。」


一同両足を開いてせっせと股割りをはじめたのでした。

しかし、ほとんどの人がその場だけで、ずーっと続けている人は
いませんでした。



続けていた私は、「おーう!」



それが不思議なことに、いっぺんに両足を開いてやっていると、以前より
早く両足が開くようになっているではありませんか。

やっはり天才の言うことは聞いてみるものだと凡人は思ったのでした。

ストレッチは部分的に伸ばすよりも全体的に伸ばす方が効果が
高いようです。

もちろん体を傷めている人や日ごろ体を動かしてない人が急にやると
怪我に繋がりますので、その辺はご注意をお願いします。

また、ストレッチはメンタル的要素も関係してきます。



これは私の経験上のことですが、気合が入っている時とそうでない
ときでは、ずいぶん開くスピードが違ってきます。


不思議と差し迫った時などにはすぐに開きます。


時間があって何か体硬そうと思ってやるとそのとおりあまり早く
開きません。


体硬くて恐々開いている人も、自分でそう思っているとその通り
開きが悪くなると思います。


今日もぱっと開くぞと思って開くとすぐに開きます。
ウソでも良いから「今日も開くぞ!」とイメージしてストレッチしてください。
言葉に出してやった方がより良いですよ。

いつもより開き良くなります。


修業は続く

2009年5月21日木曜日

ミラクルパワー

今日は、高校時代柔道部でのできごとを話しさせてください。
それは突然ある人にミラクルが起きたのでした。

その日いつものように授業が終わり柔道部の練習が始まった。

体も小さく、いつも練習中みんなに投げられ続けても黙々と練習を続けた
ナイスなやつがいた。

「オリャー!」ドテ、「トウー!」ドン。
となるはずなのに、いつもは簡単に投げれるのに今日はなぜ彼を投げれ
ないのか、さらにムキになって攻撃を続ける。

背負い、小内刈り、小外掛け、大外刈り、足払い、巴投げ
と連続攻撃にも、彼はバランスを少し崩すもののすぐに
立ち直ったのでした。

寝技に持ち込んでもいつもと違う、押さえ込もうにも粘りに粘るのでした。
私だけでなく他の人との対戦も練習中、粘りに粘り続けたのでした。

なぜ、なぜ、なぜ・・・・・?????

その秘密は練習10分前にあったのでした。

彼はけっして怒りをあらわにするタイプではないのですが、
その日の練習10分前、本当に怒っていたのでした。

もうずいぶん昔のことで誰が何を言ったのか忘れましたが、冗談で彼を
馬鹿にした言葉がかなり心に響いたようです。

次の瞬間スイッチが入りまったく折れない心を持ったのでした。

彼が日ごろから投げられても投げられても練習を続けていたからこそ
できたことなのでわあるのですが、どんな人でも、ちょっとしたことで
いつもと全然違う能力を発揮できるのだと感じたのでした。

残念なことに、そのミラクルはその日だけのもので、次の日からの
練習はではいつもどおりに戻っていました・・・・なぜ、なぜ、なぜ・・・?


修業は続く!

2009年5月15日金曜日

暗示

さて、今日は岡山での昇段昇級審査の時のことです。
審査会場で、芦原先生が技の説明をしていたときのことでした。
芦原先生は、気づいたことを審査中であっても中断して
実際に示して指導してくれるのです。
これは大変的確で、とてもためになりました。

そのときは、後ろ蹴りの説明でした。

先生「照尾出て来い!」
私「押忍」

先生に呼ばれて、実験台になるのは本望です。
ワクワクしながら出て行った私は、本当にアホでした・・・。

ドス! 

脇腹と腹筋の間に、先生の鋭い後ろ蹴りがゆっくりと入ってきた。
しかも、先生の硬くて鋭利な踵です。
顔色を変えず、「押忍!」

ドスーン!!
すると、今度は全く同じところに後ろ蹴りが入った。
前よりも、2割り増しの威力だ。

先生は、「どうだ?」と聞きます。
私は「押忍、効きます!」と答えました。顔色、表情は変えていません。

ボスーン!!!
また、同じところに、後ろ蹴りが入った。
さらにさっきの蹴りよりも2割増。

先生は、「どうだ?」と聞きます。
「押忍、効きます!」と答えると、
先生は「どう効くんだ?」と畳み掛けます。
私はまだ我慢できそうな気がするのですが、これ以上続けられると
(・・・オレル・・・)、
身体が悲鳴を上げそうだったので、「押忍! 気持ち悪いです!」
と言いました。

先生は、そうかそうかと納得し、それ以上蹴りを続けることは
無かったのですが、本題はここからです。
その後、「おい、照尾、顔色悪いよ! 蹴りが効いたな」と先生。
そう言われると、だんだん顔色が悪くなってきたのです。

まだまだ耐えられると思っていたのですが、どうして顔色が悪くなったのか。
これは、自分で言った言葉「気持ち悪いです」という言葉が、
自分の頭に刷り込まれ、それからこれ以上続けられたくないと、
自分の身体が
反応したのです。
さらに先生の「顔色悪いよ」の一言で、スイッチオン。
すっかり暗示にかかり、体を守れという反応を起こしたのです。
暗示はすごいです。

あなたも、元気だったのに相手から「顔色悪い」と言われて、
調子が悪くなったことは
ありませんか?
きっとあるでしょう。

でも心配しないで下さいね。
逆に調子が悪くても、「調子良さそうね」と言われることで、
元気が出たりするものです。

それでは、皆さん、鏡を見てください。
今日は、一段と顔色が良いですよ!!  (^-^)/



修業は続く


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2009年5月14日木曜日

サバキとは

ところで空手でサバキ(通称)という技を知っていますか。相手の攻撃を
受け流しバランスを崩すし、こちらの有利なポジションであるサイドや
バックに回りこむ技などのことです。

また空手の審査のときなどで、先輩は後輩に対して、こちらから攻撃
せずに受身でこのサバキをしなければいけません。かなり練習を積ま
ないと難しいテクニックでもあります。

しかし、護身として超実践的な練習となります。というのも、一般社会で
こちらから先に攻撃していくことは普通無いでしょう。自分が暴漢になって
しまいますからね。そういう意味でも、サバキの練習は実践的な
護身練習となります。

前振りはこのぐらいで、今日は学生の頃、芦原先生の前で、審査の
サバキをしていたときの話をしましょう。

審査のサバキの最中、すでに何人も捌いてエンジンが掛かってきた
ときでした。

あまり大きな相手では無いのですが、小技しか出さずに大技を出して
こないので、サバキに手間取っていました。

すると、ある瞬間、相手の動きが一瞬止まったのでした。

瞬時に接近して、相手の脚を手ですくって投げている私がいました。
本来ならば、そんなことはしないのですが、体が勝手に動いてしまった
のです。

それを見ていた先生は、なぜだか「お、機転が利くな!」と褒めて
くれました。

しかし、「低い位置にある脚を取りに行くのは、カウンターで膝蹴りを
もらう可能性が高いので、危ないぞ!!」とも言われました。

自分自身その危険性は重々分かっていました。

簡単に捌けていたら、そんなことをしなかったのですが、相手が
大きく入って来ないので、なかなか捌けないわけです。相手の人は
ある意味非常に慎重に間合いコントロールしていたのでした。

セオリーとしては間違いなのは私も重々承知の上でした。動きの
止まった一瞬のチャンスです。自然に体が動いていました。現場での
とっさの判断でした。

あのとき中途半端足をとりに行っていたならヒザ蹴りをもらったかも
しれません。

躊躇して何もしなければ捌くチャンスを逃したかもしれません。
判断して決断したら、思いっきりやってみることが大切なことを感じました。

先生はそれを怒るでもなく、逆に褒めて、状況しだいでは危険だった
ことも教えてくれたのです。


修業は続く