タクシーの中。
先生:「おい、テルオ~。ちょっと行くか」
私:「押忍!!」
先生との旅はいつも、どこに行くかは細かく知らされてないんだな。
「押忍! どこへですか?」
「カンテイだよ! カンテイ!」
これで、ピンと来ないと殺される。カンテイってどこだよぉ。私が、
わからないという顔をしていると、先生は言いました。
「総理官邸だよ」
そして、タクシーの運転手さんに先生みずから「総理官邸に行ってくれよ」
と行き先を告げたのです。
官邸到着。
「官邸になんの用事ですか?」
「仕事だよ、仕事!」
今ではありえないが、官邸の入り口では、先生はなんと顔パスでした。
門をくぐると、わき目もふらず直行。
まっすぐ行くと見せて・・・・・曲がって、横の詰め所に入っていきます。
そうです。SPの詰め所に顔を出しに行ったのでした。
SPとは警視庁のよりすぐりのエリートで、要人警護に当たります。
総理大臣が変わっても、SPは変わりません。
(当時は、テレビを見ていて、総理大臣は変わっても後のSPが変わらない
のは、不思議な気がしたものです。)
SPは、普通複数で一人の人を守ります。そのため、連携プレーで行動する
ことになります。
人数にもよりますが、たとえば、後に立つ人が周囲を監視し、左右にいる
人が近づく人を排除し、前方の人が進路、退路を確保します。
しかし、普通の人である私たちは、連携プレーというわけにいきません。
一人で、監視、接近する人への対応、進路、退路の確保をしなくてはい
けません。ある意味では、SPよりも難しいでしょう。だからこそ、護身
術を日頃から練習することが必要なのです。
またボディーガードのように盾になることは一般の人には、
お勧めできません。正面からぶつからずさらりとかわすことを
目指しましょう!
押忍!修業は続く
2008年10月30日木曜日
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