2009年5月15日金曜日

暗示

さて、今日は岡山での昇段昇級審査の時のことです。
審査会場で、芦原先生が技の説明をしていたときのことでした。
芦原先生は、気づいたことを審査中であっても中断して
実際に示して指導してくれるのです。
これは大変的確で、とてもためになりました。

そのときは、後ろ蹴りの説明でした。

先生「照尾出て来い!」
私「押忍」

先生に呼ばれて、実験台になるのは本望です。
ワクワクしながら出て行った私は、本当にアホでした・・・。

ドス! 

脇腹と腹筋の間に、先生の鋭い後ろ蹴りがゆっくりと入ってきた。
しかも、先生の硬くて鋭利な踵です。
顔色を変えず、「押忍!」

ドスーン!!
すると、今度は全く同じところに後ろ蹴りが入った。
前よりも、2割り増しの威力だ。

先生は、「どうだ?」と聞きます。
私は「押忍、効きます!」と答えました。顔色、表情は変えていません。

ボスーン!!!
また、同じところに、後ろ蹴りが入った。
さらにさっきの蹴りよりも2割増。

先生は、「どうだ?」と聞きます。
「押忍、効きます!」と答えると、
先生は「どう効くんだ?」と畳み掛けます。
私はまだ我慢できそうな気がするのですが、これ以上続けられると
(・・・オレル・・・)、
身体が悲鳴を上げそうだったので、「押忍! 気持ち悪いです!」
と言いました。

先生は、そうかそうかと納得し、それ以上蹴りを続けることは
無かったのですが、本題はここからです。
その後、「おい、照尾、顔色悪いよ! 蹴りが効いたな」と先生。
そう言われると、だんだん顔色が悪くなってきたのです。

まだまだ耐えられると思っていたのですが、どうして顔色が悪くなったのか。
これは、自分で言った言葉「気持ち悪いです」という言葉が、
自分の頭に刷り込まれ、それからこれ以上続けられたくないと、
自分の身体が
反応したのです。
さらに先生の「顔色悪いよ」の一言で、スイッチオン。
すっかり暗示にかかり、体を守れという反応を起こしたのです。
暗示はすごいです。

あなたも、元気だったのに相手から「顔色悪い」と言われて、
調子が悪くなったことは
ありませんか?
きっとあるでしょう。

でも心配しないで下さいね。
逆に調子が悪くても、「調子良さそうね」と言われることで、
元気が出たりするものです。

それでは、皆さん、鏡を見てください。
今日は、一段と顔色が良いですよ!!  (^-^)/



修業は続く


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